デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか(日本は当てはまらない)

ライアン・エイヴェント著。この人は学者じゃないので、言っていることは合理的だ。経済学者は戯言しかいわないので、経済学者の書く本は読まない方が良い。この本では、発展途上国の人が豊かになるには、高齢化が進んだ先進国が豊かになるには、ともに移民が重要だと述べている。東欧や南アジアの人が欧州や米国へ移民するなら、それは全くもって正しい。良い結果を産むだろう。しかし、残念ながら日本では移民はうまく行かない。危険すぎる。日本は世界で一番治安が良い国なのだ。互いに信用してうまく暮らしている。そんな国に、ずる賢い外国の悪者が来たら、日本人はみんな騙されるカモになってしまう。そしてよいはずだった治安はどんどん悪くなってしまう。互いに信用することをやめ、疑心暗鬼に陥る。そんな国になるのを日本人が望むだろうか。望むはずがない。日本は日本のままでよい。移民政策どころか、移民排除と、既に国内にいる悪質な外国人の排除を進めなければならない。私は経済がこれ以上よくなるよりは、治安が良い方を選ぶ。貧乏は我慢できるし、騙されたり、殺されたりするよりずっとマシだ。

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炭水化物が人類を滅ぼす・最終回答編

夏井睦というお医者さんが書いた本。糖質をとらない方が良いという主張の本だが、糖質をとらない方が良いという理由は2,3ページ読めばわかる。本にするほどのことではない。この本は、地球になぜ生き物が生まれて、どのように進化してきたかが、面白おかしく書かれている。面白おかしくと言ってもフィクションではない。夏井さんは物理学、量子力学、宇宙論、相対性理論、分子生物学など多岐にわたる知識の持ち主だということが読んでいて分かる。科学的に立証されていないこともあるが、少な目に見積もっても書かれていることの8割は本当だろう。私は99%が本当だと思った。100%でないのは地球の外に知的生命体はいないという説には賛同できないからだ。千年前にナスカに降りてきて地上絵を描かせる動機を作ったのは宇宙人だと思っているからね。それ以外は全部本当だといずれ証明されるだろう。下手なSF(ミトコンドリアに関してはパラサイトイブとか)よりずっと面白い。楽しい読み物としてお薦めできる一冊だ。

数式より自然言語の方が分かる

アミール・D・アクゼルの「量子のからみあう宇宙」を読んでいる。そこで、いままでずっと不思議だった光子1個による2重スリットの実験結果がやっと腑に落ちた。ヤングの2重スリットの実験が波による干渉縞ってことは誰でも分かる。しかしその後、一度に光子を1個しか発射しない実験装置で同じ実験をした結果がどうにも腑に落ちなかった。スリットを抜けた光子がスクリーンに当たった跡をプロットする。光子を1個発射したら、跡は1個付く。当たり前だ。そして光子の発射を繰り返すと、跡は光子の数だけ増えていくのだが、そのパターンが格子縞になるのだ。それが不可解だった。一度に実験装置の中に1個しか存在しないはずの光子がいったいどうやって干渉しているのか。どんな数式をひもといても分からない。私がバカなのか。「量子のからみあう宇宙」ではこう書いてあった。「光子は自分自身と干渉している」と。なんだ、そういうことだったか。早く言ってよ。最初からそう言ってくれればすぐ分かったのに、今まで読んだどの量子力学の本も書いてくれてなかったよ。

ざんねんないきものーいるか

ざんねんないきもの事典の続巻を読んだ.どの項目も面白い.ほ乳類のいるかは水の中で寝るとおぼれてしまうので,脳の片側ずつ寝るんだとか.片眼をつぶって脳の半分を休めるのだって.これはすごい技だな.片側ずつ寝ても疲れがとれないような気がするが,いるかはたいてい楽しそうに泳いでいるので大丈夫なのだろう.もし,人間もこの寝方を身に付けられたら人生を2倍楽しめる.いや,たぶん病気で早死にするだろうな.

スタニスワフ・レム 砂漠の惑星

NHKの100分de名著にスタニスワフ・レムのソラリスが取り上げられた.ソラリスは本も映画も存在は知っていたが触れたことはなかった.100分de名著の第一話を見て面白いと思ったので,図書館にあるレムの作品全てを予約した.100分de名著を見てたくさんの人が興味を持ったらしく,ソラリスは70人待ちだった.番組が終わってしばらく経ったが,まだ順番が来ない.予約者が少なかった「砂漠の惑星」が最初に届いた.ソラリスはハードSFを期待させたが,いろいろな謎の答を最後まで示してはくれなかった.それに対して砂漠の惑星はハードSFだ.最後は読者を納得させてしまう答を示してくれた.私はハードSFが好きなので,読んでいてとても興奮し,読み終わった後は満足感につつまれた.レムはすごいよ.ジェイムスPホーガンより早い時代にこんなすばらしいSFを書いていたなんて.レムの他の作品も読みたくなった.図書館から連絡が来るのが楽しみだ.

世田谷区立図書館ウエブページリニューアル

世田谷区立図書館のウエブページが今日からリニューアルオープンした.階層が整理されて見通しやすくなった.しかし,やけに重くなった.アクセスが集中しているから重いのなら良いが,構造的に重いのなら良くない.どちらが好みかと聞かれたら,階層がわやくちゃだったけどサクサク動いていた以前の方を選ぶなあ.


後日アクセスしたらサクサク動いた。どうやらオープンしたばかりでアクセスが集中したのが遅くなった原因だったようだ。よかった。

ダークマターと恐竜絶滅

ダークマターと恐竜絶滅を読んだ.著者のリサ・ランドールはハーバード大学の物理学教授だ.難しいことを分かりやすく書いてくれる.途中で解説にオビワン・ケノービというのが出てきた.なんだこりゃ.変な名前だな.wikipediaで調べるとスターウォーズの登場人物だった.スターウォーズは人気があるなあ.私は2作見たが,どちらも面白いと思えず,それっきり見ていない.だって4足歩行戦車なんてお笑いじゃない.全然利点がない.ロープにひっかかって倒れてるし.戦車ならキャタピラつけろよと突っ込みたい.

しかしwikipediaのスターウォーズの項目を読むと「ああ,あの概念はスターウォーズから来ていたのか」と気付くことがいくつかあった.みんな見ているのだなあ.面白いとは思えないが見ておくべきかもしれない.