なぜ恐竜は滅んで鳥は生き延びたのか

鳥の祖先が恐竜だったという説がほぼ定着した.中空の骨が恐竜と鳥で共通していること,恐竜にも羽毛を持つものがいたことなどが証拠となっている.鳥の祖先が恐竜というのは良いのだが,恐竜が滅んだとき(ユカタン半島に隕石が落ちた後),なぜ鳥の祖先は滅びなかったのだろうか.滅びた恐竜と鳥では何が違ったのだろうか.ついでに言うと我々ほ乳類も絶滅を乗り切ったのだが,なぜほ乳類は絶滅を免れたのだろうか.

第5回めの大量絶滅の要因は隕石だけではなく,複合要因だという説が有力だ.このような環境変動が起これば,たいていの生き物はダメージを受けると思う.この環境変動に対して,鳥とほ乳類はどうやって乗り切ったのだろうか.ひとつは恒温動物だったという点だろうと思う.気候が寒冷化しても身体を動かすことができる.身体が動かなければ食物を探して食べることはできない.もうひとつは身体が小さかったからではないだろうか.身体が小さければ少しの食物で寿命を全うすることができる.ただし,ここで疑問が生じる.実は恐竜も恒温動物だったという説がある.鳥に進化したのだから,恒温動物であっても不思議ではない.そして,恐竜の中にも身体が小さかった種類がいたはずだ.恒温動物で身体の小さい恐竜は生き延びられたはずだ.しかし,そのような化石は見つかっていない.絶滅後70万年後に不思議な化石が見つかった事例はあるが,この化石の恐竜は小さくない.恒温動物であるという特徴と,身体が小さかったという特徴以外に何か要因があったのだろうか.一晩考えたけれども,思いつかない.なぜあのかわいい鳥が強力な恐竜を差し置いて生き延びたのか.不思議で仕方がない.

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